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COLUMN コラム

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子供の野菜嫌いをなくす必要性

2021.09.17

子供に野菜嫌いが多いのはなぜ?

ご飯やパンは食べるのに、野菜を食べてくれない・・・。そんな悩みを抱えている親御さんは多いと思います。毎日の食事は大切なもの。健やかな成長のためにも野菜を食べられるようになってほしいですよね。

子供に野菜嫌いが多いのはなぜ?

子供に野菜嫌いが多いのは、実は「味覚」が関係しています。人が感じる味覚の要素は「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「旨味」の五味が基本で、舌にある味蕾(みらい)という細胞で味を感じとっています。味覚は生まれた時が最も敏感で、味蕾の数が多い子供は大人の3倍も強く感じるといわれています。

感じ方もシンプルで甘味・塩味・うま味は生きていく上で必要なものとして「おいしい」と感じますが、酸味や苦みがあるものは危険な異物と捉えて「まずい」と感じます。甘いカボチャやトウモロコシは食べても、苦味や青臭さがあるセロリやピーマンを嫌うのにはそんな理由があるのです。

野菜には子供の成長に欠かせない栄養素がたっぷり!

内臓や筋肉、骨や歯をつくるのに必要な鉄分やカルシウム、皮膚や粘膜を守り病気に負けない体をつくるビタミン類、腸をきれいにしてお腹をすっきりさせてくれる食物繊維など、野菜には子供の成長に欠かせない栄養素が多く含まれています。よく皮の部分に栄養が多く含まれているといわれますが、その理由は外側にある皮が日光を浴びて光合成をすることで栄養分を作り出し、紫外線から守るために外側に栄養が集まるから。食物繊維も豊富なので、じゃがいもや人参などは皮ごと使えば栄養を無駄なく摂れる上にフードロス削減にもつながります。

野菜には子供の成長に欠かせない栄養素がたっぷり!

苦手な野菜は食べやすくする工夫を

どうしても苦手で食べられない場合は、少しだけ工夫してみましょう。ちょっとしたことが克服のきっかけになることも。

調理方法を工夫する
トマトは加熱すると甘味と旨味が増します。生のトマトが苦手でも煮込んだら食べられるようになったという子も。ピーマンは細胞が傷ついたり潰れたりすることで苦味が出るため、繊維に沿った切り方をすることで苦味を最小限に抑えることができ、切った後にさっと湯通しすることで青臭さや苦味が和らげることができます。

調理方法を工夫する

農業体験で野菜に興味を持たせる
畑の土に触れる楽しさはもちろん、自分で育てた野菜は何だか特別な味がするもの。農業体験をすることで野菜に興味を持ち、苦手だった野菜が食べられるようになったという声も多いです。

農業体験で野菜に興味を持たせる

旬の野菜を食べる
旬の野菜は、その野菜にとって最も生育条件が良い状態で育ったものをいい、栄養価も高くその時期にしか味わえないおいしさがあります。採れたての旬の野菜を食べれば、もしかすると本来のおいしさに気付いて食べられるようになるかもしれません。

人の味覚は3歳までに決まり8歳頃には確定するといわれています。味覚を育てることは野菜嫌い克服の近道でもあるため、できるだけ小さい頃からいろんな味に触れさせて薄味に慣れさせることで舌の感覚を養ってあげることが大切です。味覚は成長していろんな味を経験することで苦手だった味も少しずつおいしいと感じるようになっていきます。ゆっくり焦らず「楽しく食べる」ことを意識して、親子の食事を楽しむことが何より大切です。

旬の野菜を食べる

(執筆・監修)
料理家 桜井 さちえ
野菜ソムリエ/ナチュラルフード・コーディネーター